さすらいのワックスマン

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スキー・スノボードパラフィンワックスとポリエチレンワックスの違いって!?

paraffin

スキー・スノーボードで滑る際に必要になるのがワックスです。今回は主にホットワックスについて従来型のパラフィンワックス(ロウ)と最近人気が出てきたポリエチレンワックスを比較してみたいと思います。
その前にワックスがなぜ必要なのか少し触れていこうと思います。
スキーとスノーボードの滑走面はポチエチレンと呼ばれるプラスチックの一種で主に配管などにも使われる素材でこれを成形した物がほとんどのスキーやスノーボードの滑走面として使われています。
このポリエチレン滑走面はそのままでも滑ることが出来るのですが、雪との摩擦による静電気や毛羽立ち、雪の付着など様々な要因でそのままでは滑らかに滑ることが出来ないため雪との摩擦を減らすワックスが使われるようになりました。

パラフィンワックス

パラフィン=ロウを塗り込むことで滑るワックスがパラフィンワックスです。スプレーなどの簡易ワックス では体感出来ないワックスの効果をしっかり出すため固形のロウをアイロンで溶かし滑走面にしっかり密着させます。よく浸透という言葉が使われますが昨今の研究では滑走面素材にパラフィンが染み込むことは無いとも言われれいます。
特に冷えた滑走面では密着性が悪くしっかりとした効果が出せないためプロショップなどではサーモボックスと呼ばれるヒーター付きのボックスで数時間板全体を温めてからワクシング作業をしています。
また、パラフィンの性質によって硬さなどが違うため滑走面に密着させるためにはベースワックス(滑走ワックスと滑走面のつなぎの役割)を塗りさらにその上から雪質に合わせた滑走ワックスを塗る必要があります。

ポチエチレンワックス

約10年ほど前から出始めたのがポリエチレンホットワックスです。
滑走面の話でも書きましたが、このポリエチレンは滑走面と同じ材質なのが特徴です。
ただのポリエチレンだけでは滑走面よりも性能が劣るためポリエチレン粉末の中に滑走成分を入れて作ったのがポリエチレン系ホットワックスでパラフィンワックスに大して大幅な耐久性が魅力です。さらに今年2021シーズンでは研究が進んだ新製品が出ており、これまで難しかった作業が数段楽になってきました。
ポリエチレン系ワックスの特徴は、とにかく長持ちする(最大ワンシーズン以上)雪質を選ば無い。そして一度施工するだけでしっかり密着する。

ポイント:それぞれの違い

パラフィンワックス

  • 板を温めてから施工する
  • ベースワックスの上に滑走ワックスを塗る
  • 雪質によりワックスを変える
  • 効果は約1日
  • 値段が安い

ポリエチレンワックス

  • 板は冷えていても施工可能
  • ベースワックス不要
  • 雪質は問わない
  • 効果は約200キロから500キロ
  • 値段が高い

パラフィンワックスのメーカー

swix

スウェーデンのワックスメーカー

ガリウム

日本のワックスメーカー

ホルメンコール

世界初のワックスメーカー

ハヤシワックス

山形県に拠点を置くワックスメーカー

マプラス

イタリアのワックスメーカー

TOKO

スイスのワックスメーカー

人気のパラフィンワックス

GALLIUM ユニバーサルベースワックス BASE WAX 100

一つのワックスで済ませることも出来るベース兼滑走ワックス特に値段が安いので使いやすいが滑走性は劣る。

GALLIUM HYBRID HF VIOLET(50g) SW2199 &EXTRA BASE VIOLET(100g) SW2075

主に冬季用の推奨組合せ、滑りをよくしたい場合はベースワックスの上にフッ素入りワックスを塗る2行程タイプ

TOKO(トコ) スキー スノーボード用  ホットワックス HF

レースなどのユーザー向けこちらもベースワックス後の施工が必要

HAYASHIWAX ハヤシワックス NF-02 BW-04

HAYASHIWAX ハヤシワックス SHF-02 TW-2

ベースワックスとトップワックスの2工程タイプ

ポリエチレンワックスメーカー

チームレスキューワックス

長野県白馬村を拠点に置くワックスメーカー

SUPER無双

レーシングに対応したフッ素を使わないポリエチレンワックスの最高峰
一度の施工で500キロ程度滑る。レーサーも愛用。
施工のし易さも人気。

無双

ほとんどのパラフィンワックスを凌ぐ性能。一度の施工で200キロ以上滑る。

 

以上がパラフィンワックスメーカーや製品とポリエチレンワックスのメーカーと製品です。
パラフィンワックスは、古くは戦時中から進化してきておりポリエチレンワックスはここ数年で進化してきました。
最近ではポリエチレンワックスの技術を使って滑走面を作る開発も行われておりワックスがいらない時代ももうすぐかもしれません。

ワックス不要の滑走面WAX BASE

最近のポリエチレンワックスの開発はめざましく、ヤフーショッピングでもパラフィンワックスを抑え人気ナンバー1になることもあります。
今までワックスに時間を取られてきた方が、もっと楽なワックスを探して変化しウインタースポーツをもっと楽に出来ることが望まれているようです。

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